検査機器の紹介
当院はDXA、MRI、エコーの導入により、幅広い検査が可能となっております。
骨粗鬆症の早期発見に「DXA」
当院では、世界で最も信頼されている米国ホロジック社の最新の骨密度測定装置Discoveryにより、今ままでとは比較にならないほど正確にかつ安全に骨粗鬆症の診断を行うことが出来ます。
機器の特長
- 極めて少ないX線を利用しているので女性の方でも安心です。
- 着衣のまま仰向けにベッドに横になるだけで痛みも無く簡単に測定できます。
- とてもスピーディに検査できます(測定する部位により異なります)。
- 検査データは保存されますので、定期的な検査で、正確な診断が行えます。
当院のDXAと他の測定器の違い
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DXA法(腰椎・大腿骨)
当院の装置
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DXA法(前腕骨)
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MD法(中手骨)
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超音波法(踵骨)
「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版(注1)」によると、骨粗鬆症診断には骨折リスクをよく反映する腰椎・大腿骨のDXAが推奨されています。
(注1)日本骨粗鬆症学会・日本骨代謝学会・骨粗鬆症財団作成
実際の検査結果
密度が“若い人と比較した値”で70%以下の場合、骨粗鬆症と診断されます。ただし、脆弱性骨折を伴う場合は骨密度が70%以上でも骨粗鬆症と診断される場合があります。
MRI
当院では最新のオープンMRIを導入しました。通常は30分程度横になっているだけで、検査は終了します。勿論X線を使用しないため被爆の心配はありません。 最近話題のロコモティブシンドローム (注2)の原因でもある腰部脊柱管狭窄症、 変形性膝関節症の診断にも有効です。
(注2)腰痛や膝痛など「運動器の障害」のために移動能力が低下し、「要介護になる」リスクが高い状態のこと
機器の特長
- 広い空間で撮影できます。
- 撮像音が静かなので安心して検査できます。
- 幅広い寝台で、楽な姿勢が可能です。
- 全身を検査できる高性能MRIシステムです。
- 脊椎をはじめ、膝、肩などから発生する疾患を発見します。
注意事項
MR室内は強磁場区域になっております。磁性体は大きい物ほど吸引力が大きくなり、磁気によりガントリー内に急激に引き込まれ、患者様への怪我や機器の破損に繋がる恐れがあります。
安全に検査を受けていただくために、下記事項をお守りください。
- 磁性体装着者の入室厳禁
- ペースメーカー、人工関節など、磁性体の体内装着者は磁性体がガントリーへ吸引され、体内が傷ついたり動作不良になる恐れがありますので、入室をお断りさせていただきます。
- 磁性体装着品の持ち込み厳禁
- 入室前に磁性体を装着しているかをチェックさせていただき、下記の磁性体装着品がある場合は、全て外してからの入室となります。
磁気カードは記録されている内容が破壊し、使用できなくなる恐れがあります。ヘアクリップ、安全ピン、メガネ、ネックレス、フィルムバッジ、ネームカード、磁気カード(キャッシュカード、プリペイドカード、クレジットカードなど)、時計、ハンドバック、バンド、イヤリング、ネクタイピン、チャック、入れ歯、ブラジャーのホック、コインなど
- その他、化粧品類や文房具なども禁止となっております。
車いすやストレッチャーも「磁性体備品」に該当しますので、スタッフにご相談ください。
超音波診断装置(エコー)
当院では日立アロカメディカル社製のNoblusという機種を導入しております。 エコーはCT・MRIと比較し、手軽に短時間に行えます。人体への影響もありません。患部を動かしながら検査が可能であることから、整形外科の運動器疾患に非常に有用です。
機器の特長
- 筋肉、靭帯から骨に至るまで様々な組織の描出に優れています。
- 空間分解能が高く画像が鮮明である為、関節穿刺、ガングリオン穿刺などを正確に行えます。
- 神経ブロックをより安全に行うためにも有用です。
- コンパクトでありどこにでも移動できるため、診察室、処置室、レントゲン室と必要なシーンに合わせて使用可能です。
各種疾患
外傷、スポーツ傷害から腰痛・膝痛・肩痛などの変性疾患、骨粗鬆症やリウマチまで整形外科全般の治療を行っております。
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腰椎椎間板ヘルニア
おしりから片側の足に痛みやしびれなどを引き起こします。
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腰部脊柱管狭窄症
立ったり歩いたりするとだんだん足の痛みやしびれが出て座りたくなるのが特徴です。
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五十肩
動かしても刺すように痛く、寝ていてもズキズキと病んで眠れないことがあります。
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腱板断裂
腕を上げる際、切れた腱によって引っ掛かりの痛みが生じます。
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変形性膝関節症
朝起き上がる際、膝を曲げようとしたら違和感や痛みを感じます。
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骨粗鬆症
手をついただけや、尻餅をついただけでも骨折を起こすようになります。